2015年7月2日木曜日

[超訳かつマジ訳] オレ子の日記♡ 2016年のツールなんかに出てやらないんだからっ!(Cyclingnews)

ツールまでの数日間、サンクトペテルブルクで白夜を楽しんだわ。(エーゲ海に捧ぐを歌いながら)。でもお楽しみはそこまで。本当のオ・タ・ノ・シ。ミのツールの為にチームと合流して準備万端といきたいところね。
ツールでは、いつもいろいろギスギスしているんだけど、今年はンごいツールになると思うわけ。なんだかんだいってツールって一年で一番ンごいレースだし、憧れや怖さや、いろいろな感情がミキサーにかけられたようにごっちゃに襲ってくるの。緊張もね。だからワタシはジロの方がお気に入りなのよ。なんていうのかしら、ジロってもっとアットホームなのよねぇ。ツールってまるで猛り立った夜の殿方♡。ケダモノなのよねぇ。セクシーでホットで手が付けられないわ。だからツールが毎年開催される最大のスポーツイベントって言われるんだと思うの。

電話でウチのナンバーワンのベラス子(訳注:アルベルト・コンタドール・ベラスコ)と話したわ。彼、とってもいい感じだし身体もビンビンに仕上がってる。ツールの準備は完璧って感じぃ。

確かにジロでお座敷踏んでいるから、やっぱり疲れは残っているわ。でも夜のお仕事だもの。お座敷を前にして順調に回復してるわよ。年に一度、ツールのお座敷にしか出ない風子(訳注:クリス・フルーム)や金子(訳注:クィンターナ)みたいなピチピチの娘達に比べたら不利なのは事実よねぇ。でも、ウチのお店のモットーは「ヨソはヨソ、ウチはウチ」。私達に今出来る事は私達が今出来る事だけよね。どっちにしろベラス子がお座敷を華麗に仕切るってワタシは信じているし、それに花魁(ダブル・ツール)の座を射止めるにはこの方法しかないの。女は度胸よ。ワタシはベラス子が大座敷(訳注:グランツール)で一番の華だって確信している。現に他の芸子全部のご氏名回数より、ベラス子一人のご氏名回数の方が多いのよ。(訳注:グランスールタイトルの事)。最後にはピチピチよりもベラス子の年期がモノを言うわね。この祇園界隈では金子(訳注:クィンターナ)を押す声が高いけど、ワタシは風子(訳注:クリス・フルーム)がくせ者だと思っているわよ。猫被っているけどね。(飼い猫に最近顔似てきていない?」この三人が山頂でキャットファイトを繰り広げることろを想像しただけでオレ子興奮しちゃう!


もちろん、今年のツールの序盤は厳しいわよ。花魁候補が序盤に脱落って事も十分ありうるわけ。でもワタシには分かるの。そんな不幸はウチのベラス子には起こらないってね。あの子は去年散々な目にあった。みそぎは済んだの。あの子にはあんな不幸は二度とおきないわ。ワタシ達は不幸(ハードラック)って奴がどういうものなのかもう分かっているしそれに対する準備も出来ている。(フュリオサとお呼びなさいな)

もしもベラス子が勝ったら、ワタシ嬉しくって昇天しちゃうかも!だってもし今回のツールで勝ったら華のお座敷連続三連覇よっ!きゃぁーーーーーー!(グランツール連続三連覇)。過去にどれだけの芸子が三連覇したのかしら。ブエルタ、ジロ、そしてツール。それはそれは当別な事なのよ。


サガンは今年も緑の着物(マイヨ・ヴェール)を狙っていくんだけど、今年はベラス子と共に序盤の黄色の着物(マイヨジョーヌ)も狙えるわね。
分かってる分かってる。実際二兎を追う者は一兎をも得ずって言葉の通り、それは難しい話よ。2012年のウィゴとカブの花王愛の劇場(昼メロ)を思い出してごらんなさいな。ワタシはうちの子にあのドロドロは演じて欲しくないの。あの時のSkyとウチの哲学は違うし、今回ウチは欲をかかずに一つの着物だけを狙うかもしれない。もちろん、黄色を狙い撃ちよ。サガンもいい子だからそこは分かってくれてる。もしかしたらサガンはベラス子の黄色を助けながら、自分も緑の着物を着ることが出来るかもしれない。それが最高の筋書きよね。ベラス子、サガン、ウチの姐さん達と事前に話し合っておくわよ。目を合わせて変な気持ちにならないように話し合うわ。そうすればなんの問題もないもの。


2017年以降のツールの再構築について、なんかきなくさい事になりそうね。なんだか胴元のUCIと興行主のASO、そしていろんなお座敷が袖の引っ張り合いな感じじゃない?おフランス語でいうデジャブって奴を感じるわね。だってこんな見苦しい争い、今までなんどでも見た事あるもの。

誰もが自転車界の世界のビジネスモデルを変えなきゃって言ってるし思ってる。皆の、そして選手達の為よ。そしてワタシは今がその時だって思ってる。そして全てのチーム、そして特にVelonに加入しているチームが重要な役割を果たす必要があるの。ツールみたいな大きなお座敷を仕切っているASOみたいな胴元達は、収益を参加チーム還元する必要があるのよ。だって、今、全てのチームがその財布をがっつりスポンサーに握られているじゃない?こんなビジネスモデル、長く続くはずないもの!

もっと多くのチームが連帯の為にVelonに加入すべきなのよ。カチューシャ、アスタナ、そしていろいろ大人の事情があるでしょうけどフランスチームが加入しない現状が信じられない!(激おこ!)彼らは頭で考えてそうしているわけじゃないのよ。残念な事に、今はジリ貧な感じでお互いに脚をひっぱりあっているってワケ。

もちろん、ASOが大きな権力を持っているって分かるわ。彼らはイモータン・ジョーのように経済的価値の高いレースを牛耳っているんだもの。でもね、ワタシは信じているの。チームの方が奴らより強いって。特にVelonの元に結束した時にね。もしも全てのチームが結束してツールに出ないって宣言してごらんなさいな!ASOのえっらそうなお偉いさん方になにが出来ると思う?何も出来ないわよ!指をくわえて見ているだけ!

ワタシには2016年のツールをボイコットする準備があるわ。奴らに状況を変える必要があるって思い知らせてやるのよ。これはなにも無謀な革命ってわけじゃないわよ。同じ事は他のメジャースポーツでたくさん起きてる。NBAやNHLでは選手達がストライキをやってた。もし全チームが合意してくれたらワタシ達は1年ボイコットする事が出来る。もちろん、ボイコットはファンの心を傷つけるかもしれない。でもワタシは信じているの。この決断が長い目で見たら、このスポーツに関わる全ての人達に幸せをもたらすって。もしもASOが折れなかったら、アタイラを舐めんじゃないわよ。戦いを続けるしかないわね。ASOが心を開いてくれる事を祈っているわ。

幸運な事に他のチームと正反対で、ウチのチームは来年まで十分に運営出来る資金があるの。いつものように、ウチらはツールでサクソ・バンクと会合を持ち来年の事を決めるつもりよ。もしも彼らが継続してセカンドスポンサーを続けるのなら結構。もし続けないならそれも結構。ウチ等のラブリーなジャージの胸の部分にでっかくディンコフバンクの文字が輝くだけだもの(誰よ!チ○○って発音した子は!)。そしてもちろん、ウチ等の輝かしい成功を他のセカンドスポンサー希望の企業と分かち合う事もやぶさかじゃないわ。ワタシは強欲じゃないけど実業家だもの。お金には厳しいのよ。ウチ等の数百万ユーロの資金を無駄にしたくないわ。その為には大きいレースが必要なのよ。夢じゃなくて結果がいるの。それが現実よ。


オレ子。

(リースの箇所は省略)


オリジナル